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木造の工法は4つ!基本はこちら

ハウスメーカーや工務店などの資料を見ると、住宅工法の説明を目にすることがあります。技術的なことはよくわからないし気にしてないという方は要注意。工法の違いで家づくりは全く変わるからです。

どれが良い・悪いということはないですが、工法が異なれば性能やデザイン、建物の規模に大きく影響しますし、それぞれメリット・デメリットがあります。そうした違いを正しく理解するために代表的な工法についてまとめました。

木造

木造軸組(在来工法)

木造軸組は日本の伝統的な住宅工法で、在来工法とも呼ばれます。柱や梁といった軸材を渡して骨組みを構成し、筋交いと呼ばれる斜めの材で補強するのが特徴です。近年では連結部分に金具を利用してさらに強度を高めています。

メリット

 

木造軸組工法の最大のメリットは設計の自由度の高さです。建物の四隅にある柱など構造上で重要な箇所を残しておけば間取りを変更したり、増築するのも容易にできます。また狭小・変形地にも対応しやすい点も特徴です。

さらに他の工法と比べると建築コストが安くなるというのもメリット。伝統的な工法なので対応できる施工業者が多いですし部材の調達もしやすく、木材自体の断熱性能が高いため余計な材料費や手間がかかりません。

デメリット

近年は工場での木材プレカットが進んでいますが、従来の現場で組み立てていく方式では、仕上がりが工務店や大工職人の技術や熟練度に左右されやすい性質があります。またシステム化された工法に比べ工期が長くなりがちです。

その他に木材の弱さが耐久性に影響するのもデメリットの一つ。湿度が高く結露が起きやすい環境下では腐食したりカビが発生するリスクがありますし、シロアリが発生することも考えられるので、定期点検をして早めの対処が必要になります。

木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

北米から日本に輸入された工法で耐震性や耐火性に優れ、その生産性の高さから近年シェアを伸ばしています。床、天井、屋根の面全体で躯体が構成されます。木造軸組のような柱と梁ではなく、壁で支える構造なのが特徴です。

メリット

面で支えるモノコック構造による、優れた耐震性能が大きなメリットで、従来工法よりも1.5~2倍の耐力があるとされています。がっちりした箱型なので気密性・断熱性も高く、枠組材が空気の流れを遮断するので耐火性もあります。

またシンプルな構造体にするために、使用部材や建築方法が規格化されているため、大工職人の技量に関係なく安定品質の家ができる点も注目できます。工場でベース部分を生産して現場で組み立てる、ハウスメーカーが取扱いやすい工法です。

デメリット

木造枠組壁工法と言うように、壁で建物を支える構造は、頑丈さのメリットとは反対に、間取りや増改築の自由度を下げることにもつながっています。多くの壁が必要になる分、角に開口部を設けられないなどの制約が出るのがデメリットです。

徐々に浸透しつつある工法ですが、日本ではまだ歴史が浅いため、施工できる工務店やハウスメーカーは限られてしまいます。特に中小規模の工務店では対応していないことも多く、大規模なリフォームが発生した場合は多くの費用がかかります。

木造ラーメン工法

ラーメン工法とは、長方形に組まれた鉄骨を溶接などで一体化させ、枠(ラーメン)を形成する工法です。このラーメン工法を、接合部に鋼板やラグスクリューボルトを用いることで木造でも実現したのが、木造ラーメン工法です。

メリット

枠部分をしっかり組むことで壁や柱を少なくすることができるため、木造でも大空間を作ることができたり、3階建てにもしやすいメリットがあります。これまで鉄筋造りでしかできなかったことが、木造住宅で可能になるということです。

また基本となる柱は残りますが、大きな窓が設置できたり、室内の間取りの自由度が高いのも特徴です。構造を支えるための壁は必要ないため、将来大きなリフォームが必要になった場合にも、比較的容易に対応することができます。

デメリット

木造ラーメン工法では、柱や梁の接合部に鋼板、鋼棒などを用いますが、地震などで横揺れが生じた場合に接合部に力が集中してしまうので、一定以上の力が加わると損傷してしまう可能性があることがデメリットです。

また、木造軸組やツーバイフォー工法よりも浸透してないため、どんな施工会社でも対応できるわけではありません。建築コストも、鉄筋コンクリート造りよりは安くなっても、一般的な木造住宅としては価格は高めになってしまいます。

木造軸組パネル工法

木造軸組工法と木造枠組壁工法(ツーバイフォー)を組み合わせて、両方の長所を生かした工法で、ハイブリッド工法とも呼ばれます。木造軸組と同じように柱と梁で躯体を組み上げていき、外側に耐力壁としてパネルを張る和洋折衷の工法です。

メリット

木造軸組の柱や梁の構造だけだと隙間ができて断熱性に弱い部分がありますが、上からパネルを張って外気を遮断することができるので、断熱性が高くなります。それによりエアコンの使用量が抑えられ、光熱費負担の軽減につながる点もメリット。

筋交いによる補強で木造軸組だけでも一定の強度を保つことができますが、パネルを張って面で支えることで、筋交いに力が集中しすぎることが無くなります。間取りの自由度を維持しながら、ツーバイフォーの耐震性も手に入ることになります。

デメリット

木造軸組パネル工法は、施工会社によっては独自の工法名を付けている場合があります。それだけカスタマイズ性が高いのですが、ツーバイフォーのように工法が規格化されていないため、施工会社ごと品質や価格がバラバラになりがちです。

木造枠組壁工法や木造枠組壁工法(ツーバイフォー)は名称がわかりやすいですが、ハウスメーカー側で様々な建築技術を組み合わせてオリジナル名が付いていると、木造軸組パネル工法かどうか判断しにくいというのも難点です。

 

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